月をブレずに撮影するシャッター速度

DSC_0620_crop
レンズの測定をしたので、昨晩、早速「月」を撮影してみました。以前、ビクセンの 81ミリ ED 鏡筒で撮影したことはありますが、サンヨンでは初めてです。1.7倍のテレコンをかませています。実質的な焦点距離は 510ミリで、Nikon D7000 の撮像素子は APS-C サイズです。AF の精度がなかなか高いようで、パッと見では特にボケ味は感じられません。
さて。今回は、ISO 1600 で 1/250秒のシャッター速度で撮影したのですが、このクラスのレンズで、(赤道儀を使わずに)月をブレずに撮るには、どのくらいのシャッター速度が必要なのでしょうか。
今回の写真はファインモード(16メガピクセル)にて、月の直径を 830ピクセルで撮影できています。いっぽう、月の視直径はおおむね 0.5度とされています。もし、仮に月が天の赤道上にあるという、もっとも厳しいケースを考えてみましょう。
地球の自転速度から計算すると*1、月が天空上を 0.5度を移動するのに必要な時間は 120秒になります。これを撮像素子上の 830ピクセルで割ると、0.14秒/ピクセルとなります。仮に、ブレを 0.2ピクセルに抑えられれば良いと仮定すれば、1/35秒以下で撮影すれば良いことになります。案外余裕ですね。どっちかというと、三脚のブレによる影響のほうが大きそうです。

*1:月の公転速度はとりあえず無視。