プラハにて

以下、現地で書いた日記です。

(19:55)

それにしても、昨日は大変な一日だった。プラハ本駅に着くまでは平穏な旅行(うそ)だったが、駅が大変だった。第一に、怪しい人達が多い。なんか、マドリッドの駅を思い出す。勧誘や、白タクなどが圧倒的に多い。おまけに、なぜか白タクがライセンスを持ったタクシー並みに威張っている。ライセンスのタクシーに乗ろうとしても、乗せてくれない。妻が、タクシーはボラれる。どうしても歩いて行きたいというので、土産物屋で傘を買った。195コルナだった。妻がボソっと。「ボラれたわ。」
なんとか、雨の中をホテルまでたどり着いた。もう、思い出したくもない。だから、これでおしまい。
朝は7時50分に起きた。階下の怪しいレストランで朝食をとる。ハムがけっこう美味しかった。朝食のクーポンを持っていないので、レセプションの建物まで貰いにいったりする。
その後、メインストリートを通って旧市街の広場に行った。寒い、しんどいという妻を連れ、カレル橋に向かう。橋の目前は、路面電車のレールが浮いてしまったのか、すごい音を立てて突貫工事をしていた。しかし、橋はほぼ、普段通りのように見えた。
橋を渡って、ピザエクスプレスという店に入り、四角いピザを食べた。それから、テロテロと坂道と階段を登っていくと、プラハ城の前に出た。西洋人に、ニイハオとか挨拶される。仕方ないので、こちらもニイハオと返す。
城は、入場料220コルナだった。Aコースという奴で、全てを見られるやつだ。階段を280段も登った主塔が見事だった。みな、頂上で息を弾ませている。
景色も見事だったが、頂上にある時計のメカニズムのようなものも面白かった。普段は黙りこくっていて、壊れているのかと思ったが、10分に一度くらい、ガガガと激しい音を立てて歯車が回る。たまたま横を通りかかった女の子が、なぜか日本人の我々に「これは何?」と英語で質問してくる。たとたどしい英語で、「たぶん、塔の壁に付いている時計だと思うよ。時計のエンジンだよ」と説明するが、納得していない様子で、「かつて動いていたの?」。「いや、今も動いていると思うよ。」
階段を降りてくるとき、階段の横を見ると大きな鐘など下がっているので、時計じゃなくて鐘を鳴らす時計だったかと思い困惑したが、下まで降りて塔を見上げたら、ちゃんと大時計が付いていて安心した。嘘つきにならずに済みました。でも、この時計、長針がなくて短針だけのように見える。だから、10分に一度動けば良いのだろうか。あと、時計の下に、1から4までの表示しかない、変な文字盤と針があった。真上の4を指してした。秋分だし、季節を示しているのだろうか? カレンダーなのか?
帰りは、川を渡ったあたりから空腹を感じてきた。広場でミシュランを広げたが、急に雨が強くなってきたので、近くのレストランに入ることにした。そうしたら、急に猛烈な雨が降ってきた。まさに、ベストタイミングだった。
二人で、ビールとスープと伝統的な(?)肉料理を食べた。全部で600コルナ程度だった。僕は電卓の表示を60コルナと読み違えてしまい(多くの国では、食事をすると数十の数字になることが多いので)、200コルナの紙幣を出してしまい、店員さんに苦笑される。ちくしょー。(チップに、100コルナを置いてきました)
その後、店を出ると妻がお手洗いに行きたいといい出し、僕も行きたくなってきたので、ショッピングセンターに入る。トイレがあったが、オバチャンが入り口でがんばっている。どうやら、チップが必要のようだった。2人分で5コルナを払ったが、あとで妻が調べたところによると、だいたい、一人5コルナが相場のようだった。(おばちゃん、ごめんなさい)
次に、妻の上着を買うことにした。いろいろ迷ったが、2000コルナの洋服を購入することにした。クレジットカードがなかなか決済されず、少し焦る。さらに、妻がサインをすると横に並んでいたお姉さん(おばさん)が目を丸くして声をあげる。妻、何があったのか分からず動揺して、みんなに笑顔を振りまく。
その後、モーツァルトドンジョバンニを初演したという劇場を見て、スーパーでジュースを買って帰ってくる。ホテルのバーでビールを買い、持ち帰って部屋で飲む。1ジョッキ(500cc以上あると思う)で28コルナ。安いねえ。
今、妻は懸案の洗濯をしている。僕のハンカチも洗ってもらうことにした。もう、眠い。シャワーを浴びて寝ることにしよう。。。おしまい。