Windows で nice コマンド

Windows の世界では、何か作業をしているときに、例えばプログラム開発などで長大なビルド作業をしていると、PC の負荷が大きくなり過ぎて、裏で別の作業をするのが困難になることがあります。タスクマネージャを立ち上げて、当該プロセスの基本優先度を落としても、I/O 負荷が高いためか、GUI の応答がとても悪いことがあります。そうなると、イライラしてもしようがないので、階下のスタバで時間を潰したりするはめになります。UNIX では nice というコマンドがあって、起動するプロセス、さらには子孫プロセスの基本優先度(nice 値)を変更することができるのですけど。
愚痴はさておき。今までずっと、Windows で nice する方法が分からないでいました。プロセスの起動後にタスクマネージャを起動して基本優先度を下げても、なぜか子孫プロセスには継承されないことがあって、不満だったのです。今日、ググっていたら、解決方法を見つけました。start コマンドというのを使えば良いらしいです。
たとえば、foo.exe というコマンド、およびその子孫プロセスを low 優先度で動かしたい場合、こんなふうにします。

C:\>start /low foo.exe

こうすると、なぜか別ウィンドウが開き、プロセスが low 優先度で実行されます。なお、新しいウィンドウを開かないようにするために /b というオプションがあるのですが、そうすると、途中で Ctrl-C が効かなくなることがあるようです。UNIX でいうところのシグナルの処理が洗練されていないのかも知れません。