スミスチャート

理屈は昔勉強したような気がするのですが、実際的な使い方を分かっていないので、すぐ忘れました。復習です。
スミスチャートは、XY の直交座標系が反射係数となっていて、図上の円・円弧は等レジスタンス、等リアクタンス線になっています。直交座標で見たときの原点は図の中心で、ここは反射係数 0+j0 (負荷整合)です。左端が -1+j0 (短絡負荷)で、右端が +1+j0 (開放負荷)です。図の上半分は誘導性負荷で、下半分が容量性負荷です。中心から等距離な点は、いずれも VSWR が等しいことを意味します。(中心は整合しているので、VSWR = 1 です。)
具体的な使い方は、こちらが詳しいです。参考にさせて頂きました。

なお、VSWR = V_max / V_min ですが、これは反射係数をΓとおけば、(1+|Γ|)/(1-|Γ|) です。分子分母で足している 1 は、進行波電圧を正規化した電圧です。V_max は進行波たす反射波で、V_min は進行波ひく反射波、ですね。(直感的な理解、おわり)
ちなみに負荷のインピーダンスは、(1+Γ)/(1-Γ) です。反射係数は複素数を取るので、インピーダンス複素数になります。(VSWR は、常に 1以上の実数です。) (直感的な理解、おわり)
ちなみに 2端子対回路網の S パラメタとの関係ですが、S_11 や S_22 は、それぞれの入力端における反射係数です。ですので、それを上記式に代入すれば、VSWR やインピーダンスも求まるという訳ですね。(素人解説がバレないように、退散。)